生前に墓地を準備しての建墓、いわゆる生前墓・寿陵墓の建墓が増加しています。新聞報道では寿陵墓が7割以上の墓地もあるといいます。古来、生前にお墓を建てることにより長寿を授かる大変縁起の良いものとされており未来への繁栄と幸福に繋がると言われています。
生前建墓であれば、自分の目で墓地の環境、交通の便などの立地条件を確認して満足のいくお墓を用意することが可能となります。
生前に建墓することは、残された家族の金銭的な負担や、納骨先などの悩みを取り除き、「安心」を与えられます。墓地・墓石、仏壇・仏具は「祭祀(さいし)財産」と定められており、相続税の対象になりませんから、生前にお墓を準備することは、節税対策になる面もあります。祭祀財産は、特定の一人に受け継がせることが民法に定められています。
大洞院では、寿陵墓を建墓のときに、故郷の先祖を祀ってある墓地などの一握りの土を霊土として頂戴し、自分の墓の納骨室(カロート)に入れて墓石の開眼供養をすることを、檀家の皆様にお薦めしています。お墓参りをして自分達の先祖供養をする姿を子・孫に見てもらい、供養の仕方を知ってもらうことで、安心を得ることができます。
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