「歴住忌」は、大洞院を守ってきた歴代住職に感謝するとともに供養する法要です。歴住忌は先住の30世(木村)大徹誠治大和尚の命日の5月30日に開催しています。
今年は、大徹誠治大和尚の十七回忌にあたります。また、29世(谷内)千秋流芳大和尚が昭和53年に遷化されて40年の節目にもなります。是非とも多くの皆様に参加いただきたく、ご案内申し上げます。谷内方丈、木村方丈、歴代住職の塔婆供養をしていただける方は、5月20日までに寺務所に連絡ください。
千秋流芳大和尚は、昭和21(1946)年に57歳で大洞院の29世住職に就任。昭和58(1983)年に93歳にて遷化されました。晩年は長全寺住職として大洞院住職を兼務しましたが、大洞院近隣の檀家と深い親交を結び、「住み慣れたところが良い」と、最期まで大洞院に常在していました。
大洞院の檀家をはじめ花野井には千秋流芳大和尚を知る人がいます。「盆棚経には谷内老僧をリヤカーに乗せて檀家の家を回った」「谷内老僧と酒を酌み交わした」などの話も聞きます。
大徹誠治大和尚は昭和59(1984)年に35歳の若さで大洞院住職に就任。宗教哲学者、教育者で、檀家や地域を超えて多くの人に敬愛されました。「木村住職は話上手で、聞く人を飽きさせない。定期法要で何を話すか楽しみにしていた」「声がきれいだった。若くて男前だった」「我が家の葬儀や法要の時の話は、今でも心に残っている」「家族を失った辛い心を、そっと気遣っていただいた」「一緒にインド仏跡の旅をした」などの想い出を話す方がいます。
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