法   要
 大洞院では、檀家の皆様に本堂に集まっていただき、毎年行う定期法要と、檀家の皆様が各家の先祖・故人を供養する年忌法要を行っています。本堂は全て椅子席で用意しています。

定期法要
 定期法要には、新年法要、春彼岸法要、施食(施餓鬼)会、盆法要、秋彼岸法要などがあります。これらの定期法要には、できるだけ多くの檀家の皆様に集まっていただき、先祖、故人の供養を通じて家族の絆、檀家の皆様と大洞院の縁、檀家同士の縁を深めていただきたいと考えています。なお檀家以外の方で、これらの定期法要に参加希望の方は寺務所受付まで申し出てください。
新年法要(1月1日〜3日)
新年法要 大般若転読
 大晦日には、参道に燈明を並べて新年を迎えます。元日、午前零時から除夜法要を開始します。本堂須弥壇の釈迦牟尼仏の前へ不動明王を祀り、皆様の招福を祈る「新年祈願法要」をお勤めします。法要中に住職が参加者一人一人の身体健全と平安を祈る洒水と大般若の祈祷をお授けします。大洞院の初詣、新年法要は、喪中の方でも参詣できます。

北総太鼓

 本堂内には、身体健全、商売繁盛、交通安全、学業成就などのお守りと、家内安全と魔除けを祈願した大般若札を準備しています。大般若札は自宅の玄関に祀ると魔除けのお守りになります。
 1月1日から3日には、毎日午後2時から新年法要を行います。平成26・27年には、午後1時から北総太鼓の演奏を皆様に楽しんでもらいました。

彼岸法要

春彼岸法要
 春分の日と秋分の日を中日として前後3日を合わせた一週間が春・秋彼岸です。春分と秋分は太陽が真東から昇り真西に沈み、昼夜の時間が等しくなります。「暑さ寒さも彼岸まで」というように季節の変わり目です。中道を説く仏教において大切な日で、先祖を敬い故人を偲んで彼岸法要を営みます。
 大洞院では、春分の日と秋分の日の午後1時30分から彼岸法要を執り行います。家族そろって彼岸法要への参加をお願いします。
 また、彼岸には、墓地を清掃して塔婆を立てて墓参し、先祖・故人の供養をします。
 秋彼岸の頃、大洞院の大銀杏の周囲にたくさんの彼岸花が咲きます。

盆行事
 お盆は、地獄の釜の蓋が開く釜蓋朔日(かまぶたついたち)に始まり、地蔵盆に終わると言います。これによれば、お盆は8月1日に始まり、地蔵盆の8月24日頃までの期間となります。(東京・神奈川は7月盆です。)
 地獄の釜の蓋が開くと、先祖や故人は長い道のりを巡って自分の家に里帰りします。8月7日は七夕で、七夕は棚幡(たなばん)とも書き、7日の夕刻から先祖や故人を迎えるための精霊棚(しょうろうだな)や笹、幡飾りを準備します。棚幡がいつか七夕に転じたとも聞きます。8月13日の夕刻には、墓参りして迎え火を焚き、盆提灯に火を灯し、先祖や故人が帰ってくる道案内をします。先祖や故人は、盆入りから盆明けのわずかな間、先祖と子孫の心のつながりを大切に、楽しい時間を過ごします。盆期間中には精霊棚や仏壇で僧侶に読経してもらい先祖や故人の報恩供養をします。これを盆棚経といいます。
 8月16日は盆明けとなります。先祖や故人は長い道のりを戻り、24日の地蔵盆にはあの世へ帰り着くと言われています。

 施食(施餓鬼)会
 大洞院の最大の定期法要です。8月第1土曜日の午後1時に開会します。近隣より各寺院住職を十数人お招きし、本堂に施餓鬼棚を設けて供養します。
 施食会の由来は、『求抜焔口餓鬼陀羅尼経(くばつえんこうがきだらにきょう)』によるといわれます。六道のうち餓鬼道に堕ちて苦しんでいる無縁仏を供養するのが施食会です。施餓鬼供養により無縁有縁三界万霊に施すことで、先祖や故人、先祖代々と広く諸精霊を供養し、福徳延寿を願います。

 新盆特別法要
 故人が最初に迎える盆を特に新盆と呼び、手厚く霊を供養します。大洞院では8月第一土曜日の11時から、新盆を迎える方の家族・親族に参集いただき、法要を行います。本堂の施餓鬼棚に、新盆にあたる故人の白木位牌を置き、淨水や食物を供えて、施餓鬼幡を立てて法要を行います。
 新盆特別法要への出席は、略礼服の着用をお願いしています。

 盂蘭盆法要

千本灯明
 大洞院では、8月15日午後6時30分から、墓参の方や自宅で盆棚経を受けなかった方などに参加いただき、本堂で盂蘭盆供養の法要を行います。夕刻からは千本の灯明を灯して、皆様の先祖や故人の供養を行います。

年回忌法要
 故人の祥月命日のうち、定められた年に行うのが年回忌法要です。一般には、故人の四十九日、百ケ日法要のあとは、祥月命日に合わせて一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、三十三回忌の法要を行います。祥月命日当日の都合がつかない場合は、その日より前に行うのが一般的です。
 大洞院の多くの檀家の皆様は、これらの年回忌法要を本堂で執り行っています。