平成30年
     新年を迎えるにあたって
                              花井山 大洞院 三十一世住職 櫻井大文
 前年は寒波に見舞われ、寒さ厳しい日々が続きました。正月前に終えたいことが沢山あり、手を休める暇もなかった皆様も、新年を迎えたこととお喜び申し上げます。

 近頃は、終戦後の何もない状況から一転、物が溢れて、「断捨離」なる言葉が流行しつつあります。「足るを知る」そんな言葉が見直される時代なのではないでしょうか。
 私たちは生まれたときには何も持っていません。しかし、成長にしたがって種々のものを貯めこんでしまいます。
 お釈迦様は、「今持っているものがその手から落ちてしまうことに人は恐怖し、執着して苦しんでしまいます。ものに捉われぬことこそが心の安らぎにつながります」と言っています。

 大切な家族が亡くなり、身体を荼毘に付しても、皆様の心には思い出が残ります。その思いとお経の功徳を合わせ、供養していくことこそ、大切と考えています。

 大洞院では、昨年も様々なことを行いました。春の寺コンでは、二胡・チェロ・ピアノの東洋と西洋の音楽のコラボレーションがとても素晴らしく、秋の「寺×JAZZ」には130名余が個々のスイング、手拍子をして音楽に聞き入っていました。
 寺ゼミでは、流山市立博物館元館長の柏原正義さん、檀家の鈴木淳さんなどに興味深い地域の歴史を話して頂きました。また、柏市教育委員会文化課学芸員の吉田敬さんには本堂で出土品に実際に触れさせて頂く等の貴重な体験を提供頂きました。本年も大洞院を檀家のみならず地域の皆様の活動の場として活用して頂きたいと思います。よろしくお願いします。
 現在、大洞院の総代や世話人など、檀家の皆様が晋山式実行委員会を組織して、11月2・3日に私の晋山式を挙行すべく準備を進めてくださっています。誠にありがたく、深く感謝申し上げます。私も身を引き締めて、仏法の勤めに邁進させて頂きます。

 本年も皆様にとって良い年となりますことを祈念して、新年の挨拶とさせていただきます。



                                         大慈大文  九拝